青森県東方沖の地震に寄せて──離れた街からできること

昨夜、青森県東方沖を震源とする大きな地震が起きたというニュースが飛び込んできました。

マグニチュード7.5の揺れは青森県八戸市で最大震度6強を観測し、北海道から東北の太平洋側に津波警報・注意報が発表され、多くの方が真夜中の避難を強いられました。

幸い、現時点で亡くなられた方はいないと報じられていますが、多くの方がけがをされ、道路や建物の被害、停電や交通の混乱が続いています。約9万人の方々が避難指示の対象となり、寒さの厳しい中で不安な一夜を過ごされたことを思うと、胸が締めつけられるような気持ちになります。

被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

大きな揺れの恐怖、サイレンやスマホの警報音、暗い中で急いで荷物をまとめて外に出る――その一つひとつが、どれほど心に負担をかける出来事だったかと思います。片づけや仕事、家族のことなど、やらなければならないことは山ほどあるはずですが、どうか合間に少しでも深呼吸をして、ご自身のからだと心を休める時間を取っていただきたい、と願っています。

今回の地震では、気象庁が初めて「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を出し、「1週間程度は、より大きな地震が起こる可能性が平常時より高まっている」と呼びかけています。とはいえ、直ちに巨大地震が起きるという予測ではなく、「確率は1%程度だが、だからこそ備えを見直してほしい」というメッセージだと説明されています。

この「注意情報」は、私たち一人ひとりに問いを投げかけているように感じます。

──もし自分のまちで同じ規模の地震が起きたら、私はちゃんと逃げられるだろうか。

──家族や大切な人とは、どこで落ち合うか決めているだろうか。

──非常持ち出し袋は、最後に中身を確認したのはいつだっただろうか。

自治体には、ハザードマップの整備や避難所運営、夜間・冬季の避難支援、高齢者や障がいのある方へのきめ細かなサポートなど、やるべきことがたくさんあります。同時に、どれだけ行政が備えても、「その場で動く」のは住民一人ひとりです。地震や津波は待ってくれません。「揺れたらすぐに高台へ」「迷ったら避難する」というシンプルな合言葉を、地域全体で共有していくことも、立派な減災の一歩だと思います。

離れた場所に暮らす私に、今すぐできることは小さいかもしれません。

それでも、今回の地震を「遠いどこかの出来事」で終わらせないために、せめてこんなことをやろうと決めました。

• 自分と家族の非常持ち出し袋を、この1週間以内に点検する

• 家の中で一番危ない家具を一つだけでも固定する

• 実家や離れて暮らす家族と、「地震のときどう連絡を取るか」を話してみる

• 住んでいる自治体のハザードマップを開いて、避難所と危険な場所を確認する

被災地の一日も早い復旧と、何より、そこで暮らす人たちに穏やかな日常が戻ることを心から願っています。そしてこの願いを、私自身の「備え」と「行動」に結び付けていきたいと思います。

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この記事を書いた人

市民お一人おひとりの暮らしに寄り添い、その声を受け止め、少子高齢化問題や危機管理に関する解決策を即座に提起すること。そして、市民の皆さまが「長岡京市に住んで良かった」と安心して暮らせる街、さらに皆さまも何らかの形でかかわっていける街づくりをすすめていくためにはどうしたらよいか。
これまで私たちを育て、地域を発展させてきてくださった方々、高齢者世代の方々、若い世代の方々、地域の将来を担う子どもたちが安心して生活できること、皆さまが地域での生きがいや友人を得て、笑顔でいきいきと生活していくためにはどうすればいいのかを、しっかりと考えてまいります。

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