両親が毎年、1月中に必ず行きたいと言う「清荒神」さんをお参りした。天気予報では寒くなると言われていたので、参道は凍てていないか?
脚の悪い二人を連れて滑って転けたら大変だなぁ、と思いながら。
参道を歩いていると子どもの頃を思い出す。
手を引かれて歩いたこの道は、あの頃はもっと長く感じた。屋台の匂いに気を取られ、石段の一段一段が小さな冒険だった。
今は、私が少し前を歩き、ときどき振り返って足元を確かめる立場になった。
「大丈夫?」と声をかけると、「大丈夫や」と返ってくる。そのやりとりに、時間の流れを感じる。
店並みは変わったところもあれば、昔のままの顔もある。
清荒神さんは派手ではないが、背筋が伸びる場所だ。両親が毎年欠かさず来たがる理由も、今ならわかる気がする。願い事というより、「今年も来られました」という報告なのだろう。
手を合わせながら、今年も三人でここに立てたことを、静かにありがたいと思った。
