日本丸と海王丸、静かな大晦日

神戸港第一突堤に、凛とした姿で並ぶ二隻の帆船。
日本丸、そして海王丸。
大晦日の港は、賑わいの中にも不思議と静けさがあり、
白い船体と張り詰めたマストが、年の瀬の空気を引き締めていました。
ライトに照らされた船影は、華やかというよりも厳か。
一年の航海を終え、次の海へ向かう前の“ひと呼吸”のようで、
こちらの心まで整えてくれる気がします。
今年もいろいろなことがありました。
順風のときも、逆風のときも、
港に戻る場所があることの大切さを、
この二隻は静かに教えてくれているようでした。

汽笛は鳴らず、派手な演出もない年越し。
それでも、確かに新しい年へと舵は切られていく。
神戸の海と帆船に見送られながら、
また一歩、次の航路へ。
—— 良い年になりますように
