何年かぶりに、地域の自治会の班長を引き受けることになりました。
久しぶりに関わってみると、自治会の役割は昔と大きく変わっていない一方で、担い手の状況はずいぶん変わっていると感じます。仕事をしている人も多く、高齢の方だけの世帯も増え、共働きや一人暮らしの家庭も珍しくありません。昔のように「平日の昼間に集まれる」「紙を配れば伝わる」「誰かが動いてくれる」という前提だけでは、続けることが難しくなっています。
そこで避けて通れないのが、自治会運営のデジタル化です。
もちろん、何でもかんでもスマートフォンやパソコンに置き換えればよい、という話ではありません。デジタルが苦手な人を置き去りにしてしまえば、それは地域のつながりを強めるどころか、かえって不安や孤立を生むことにもなります。
ただ、回覧板、会費の集金、行事の出欠確認、役員間の連絡、防災情報の共有など、負担を減らせる部分は確かにあります。紙で残すもの、対面で伝えるもの、LINEやメールで済ませられるものを分けて考えるだけでも、班長や役員の負担はずいぶん軽くなるはずです。
大事なのは、デジタル化を「便利な人のため」ではなく、「無理なく続けるため」の仕組みとして考えることだと思います。
自治会は、地域のために大切な役割を担っています。けれど、その大切さを理由に、誰か一人に負担が集中してよいわけではありません。できる人ができる範囲で関わり、苦手な人には別の方法を用意する。そんな柔らかい運営に変えていくことが、これからの自治会には必要ではないでしょうか。
久しぶりの班長として、まずは小さな不便に気づくところから始めたいと思います。デジタル化は冷たいものではなく、地域の人が少し楽になるための道具。そう考えれば、自治会もまだまだ続けやすい形に変わっていけるように思います。