東京・北区の滝野川第三小学校で、授業中に火災が発生しました。児童と教職員は全員避難し、所在も確認されていますが、児童・教職員あわせて11人がけがをしたと報じられています。北区は、消防・警察による現場検証や出火原因の調査を行うとしています。
何より想像したいのは、その場にいた子どもたちの気持ちです。
授業中に突然煙が上がり、先生の指示で避難し、不安な時間を過ごした子どもたち。
怖かった子もいたでしょうし、何が起きているのかわからないまま避難した子もいたと思います。
私たちはつい、「原因は何だったのか」「誰の責任なのか」という話を始めてしまいます。しかし、まず考えたいのは、その日子どもたちが何を見て、何を感じ、どんな不安を抱えたのかということではないでしょうか。
事故や災害が起きたとき、原因究明よりも責任論が先行してしまうことがあります。
けれども、本当に必要なのは、誰かを責めるための検証ではなく、次に同じことを起こさないための検証です。
学校での火災は、出火そのものだけでなく、その後の避難、誘導、人数確認、救助要請、保護者への連絡まで、
すべてが問われます。特に今回は、授業中で、多くの児童が校内にいた時間帯です。
子どもたちは、自分だけで安全を判断できるわけではありません。
だからこそ、
「なぜ火が出たのか」だけでなく、
「なぜその避難になったのか」
「想定していた動きと違ったことは何か」
「子どもたちにどのような不安が残ったのか」
まで見なければならないと思います。
責任論が先に立つと、現場は防御的になります。
しかし、事実が出てこなければ、次の安全にはつながりません。
大きな被害にならなかったからよかった、で終わらせない。
誰が悪いか、で終わらせない。
子どもを預かる場所で何が起き、何を変える必要があるのか。
そこまで見ていくことが大切なのだと思います。