大寒は、一年の中でも、心と暮らしが静かに内向きになる時期だと感じている。寒さが厳しく、外出の回数も減り、日々の動きは自然と小さくなる。年が改まっても、すぐに気持ちが切り替わるわけではなく、先の予定を考えるにも少し時間が必要になる。
この頃は、人との距離も穏やかに離れていく。特別な用事がなければ連絡を取らないまま日が過ぎ、生活は静かなリズムに戻っていく。年末年始の賑わいが去った後の空気が、そのまま残るのが大寒だ。
三十一年前の阪神・淡路大震災も、この時期に起きた。大寒になると、私の人生の流れを変えてしまった出来事が、ふとした瞬間に思い出される。振り返れば、大切な転機は、いつも物事が止まったように感じる季節に重なってきた。
何も進んでいないように見える時間にも、少しずつ準備は進んでいる。大寒の寂しさは、弱さではなく、変わる前の静かな時間だ。そう思って、私はこれまで、この季節を越えてきた。
寒さの底にいる今は、まだ答えが見えなくてもいい。春は、こちらが急がなくても、必ず順番に近づいてくる。その時を待ちながら、今日を丁寧に重ねていきたい。 もうすぐルミナリエが始まる
