自治会の加入率低下とPTA廃止について

変わってきた私たちの暮らしの中で

自治会の加入率が下がっていることや、PTAを廃止・任意化する学校が増えていることについて、さまざまな意見が交わされています。
ときに、「地域のつながりが弱くなった」「協力する気持ちがなくなった」といった声も聞かれますが、少し立ち止まって考えてみたいと思います。

これは、誰かの意識が悪くなったという話ではなく、私たちの暮らし方そのものが、大きく変わってきた結果ではないでしょうか。

自治会は、防災や防犯、地域環境の維持など、日々の生活を支える大切な役割を担ってきました。PTAも、家庭と学校をつなぎ、子どもたちの学びや安全を支える存在です。
その意義は、今も変わっていないと思います。

一方で、共働き世帯が増え、働き方や家庭の事情が多様になる中で、時間や気持ちに余裕を持つこと自体が難しくなっています。そんな中で、かつてと同じ前提で活動を続けることが、少しずつ負担になってきているのも事実です。

自治会では、加入するかどうかを自由に選びにくい雰囲気があったり、活動内容や会費の使い道が分かりにくかったりすることがあります。PTAでも、任意団体であるはずなのに、参加しない選択がしづらい場面がありました。
こうした小さな「無理」が積み重なり、距離を置く人が増えているのかもしれません。

加入率の低下やPTA廃止という動きは、「やらなくなった」のではなく、「今の暮らしに合う形を探している途中」と見ることもできます。

大切なのは、無理をしながら続けることではなく、納得できる形で関われることだと思います。
役割や責任を分かりやすくし、参加する人が「できる範囲」で関われる仕組みを整える。その中で、支え合いの形も、少しずつ変わっていけばよいのではないでしょうか。

地域や学校を大切に思う気持ちは、多くの人が持っています。ただ、その表し方や関わり方が、以前とは違ってきているだけです。

自治会の加入率低下やPTA廃止は、冷たさの表れではありません。
今の時代に合った形を模索する、静かで前向きな変化の一つだと受け止めています。

長岡京市の八木仁美さんの取組

八条が丘自治会の全員を会員と見なした取り組みについて(報告)

【追記】これからに向けて

自治会やPTAの形が変わっていくことに、不安を感じる人がいるのは自然なことだと思います。長く続いてきた仕組みほど、なくなるように見えると心配になります。

けれど、これまでの暮らしを振り返ると、私たちは何度も「形を変えながら、支え合いを続けてきた」ことに気づきます。名前や制度が変わっても、困ったときに声をかけ合う気持ちや、子どもたちを大切に思う気持ちは、簡単に失われるものではありません。

これからは、「全員が同じように関わる」形ではなく、
「関われる人が、無理のない形で関わる」
そんな柔らかなつながりが、少しずつ増えていくのではないでしょうか。

小さな参加でもいい。今できることを持ち寄るだけでもいい。
そうした関わりが重なって、今の暮らしに合った新しい共同体が育っていく。私は、そうした未来に希望を感じています。

変わっていく途中だからこそ、戸惑いもあります。
それでも、支え合う気持ちそのものは、これからも続いていく。
そのことを、静かに信じていたいと思います。

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この記事を書いた人

市民お一人おひとりの暮らしに寄り添い、その声を受け止め、少子高齢化問題や危機管理に関する解決策を即座に提起すること。そして、市民の皆さまが「長岡京市に住んで良かった」と安心して暮らせる街、さらに皆さまも何らかの形でかかわっていける街づくりをすすめていくためにはどうしたらよいか。
これまで私たちを育て、地域を発展させてきてくださった方々、高齢者世代の方々、若い世代の方々、地域の将来を担う子どもたちが安心して生活できること、皆さまが地域での生きがいや友人を得て、笑顔でいきいきと生活していくためにはどうすればいいのかを、しっかりと考えてまいります。

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