母の日に思う。
母という存在は、近すぎるからこそ、かえって素直に思いを言葉にしにくいものかもしれません。
母にも人生があり、悩みがあり、疲れがあり、それでも家族のために踏ん張ってきた時間がある。
そう思うと、感謝だけでなく、少し切なさのようなものも込み上げてきます。
私自身も年齢を重ね、人生のいろいろな場面を経験してきた今だからこそ、
母が背負っていたものの重さや、言葉にしなかった思いに、あらためて気づかされることがあります。
若い頃には見えなかった母の孤独、我慢、そして強さ。

母は「母」である前に、一人の女性として、自分の人生を懸命に生きていたのだと思います。
母の日は、花や贈り物の日であると同時に、
母の人生そのものに思いを寄せる日でもあるのかもしれません。
「ありがとう」と言える人がいるなら、今日は短い言葉でも伝えたい。
そして、もう直接伝えられない人にとっても、母を思い出すことそのものが、
きっと一つの感謝の形なのだと思います。
母の日は、母を思う日。
そして、自分が誰かに支えられて生きてきたことを、静かに思い返す日。
そんな一日でありたいと思います。